ぽんちゃんの初夜

くそつまらんことしか書かない

近況と更新の方針

ぽんちゃんです。このブログを作った事を完全に忘れていました、見てる人は0に等しいこのブログですがまぁそれはどうでもいいです。むしろ見てる人がいないからこそ好きに書けるというものです。

 

今年のイベントを大体乗り切ったので備忘録として更新します。今後もボチボチ書きたい事書いていくつもりです。その方針については末尾で書いてますので、お前の近況とか興味ねえよクソと思った方は閉じるか、情けで最後の方までスクロールしてください。

 

 

 

あっという間に過ぎた大学生活。ついこないだ武漢でコロナが報告されたと思ったらいつの間にか四回生も後半です。コロナで学生生活の半分を失ってしまったと思いつつ、その半分が生きていたとして自分に何か出来ただろうかとないはずのものに思いを寄せています。

 

三回生のことまで書いていたらキリがないので四回生になってからの事を書きます。今年のデカいイベントのまず一つは教育実習でした。教育実習は基本的に母校に行くのですが、実習先の母校には自分の弟と従弟・従妹、血縁者が計3名いるというかなり稀有な体験をしました。うちの親戚、というよりぽんちゃんママの三姉妹叔母さん達はそれで大変盛り上がっていました。

教科指導の先生は高校生の頃一番懐いていた美人の先生でした。めちゃくちゃテンション上がった。実習1日目に挨拶に行くと爆笑され、「ほんまに実習来ると思わんかってん」と言われました。もう50過ぎくらいだろうに相変わらず綺麗でビビった、ドキドキしました。当時のぽんちゃんを知る先生方も僕が実習に来たのを見て笑ってました。でも覚えていてくれて嬉しかったです。

 

担当は二年生の現代文(評論)と一年生の古文(竹取物語)でした。最初の1週間はオリエンテーション、残りの2週間で実際に教えました。

思ったのは今の高校生は真面目だなぁということです。僕が高校生の時、先生には基本タメ口だったし授業は気が向いたら耳を傾けるような感じで、勉強や進路よりも学園祭や友達とワイワイする事、バンド活動などに全力だったので、実習生として母校に戻ってきた時はびっくりしました。実習生の授業なのにちゃんと聞いてノートを取るし、ワークシート配ってやらせても全員キッチリ考えてくれる。それが理想なんでしょうし授業やる側としては大変助かるんですけど。

なぜ生徒が真面目になったのかと生徒達と交流したり先生方と話をして色々考えたのですが、やはりコロナの影響が大きいみたいです。コロナによって学園祭等のイベントがなくなり、部活も満足に出来ず、かと言って空いた時間で外に遊びに行くことも出来ず、青春を奪われてしまって何をしたらいいかわからなくなっているというのが一つ。そしてコロナによって時代に満ちた閉塞感や先行きの暗さを自分たちなりに感じ取っている彼らは未来・将来に対する不安が全体的に強いようです。

うちの高校は私立で生徒の大半が大学はそのまま内部進学するのでぶっちゃけると壊滅的な成績でなければどうとでもなるんですが、それは僕が高校生活を終えているから言えることであって現役の彼らに言ってもどうしようもないというのがもどかしいところでした。結果としてどうにでもなるとしても、彼らの感じている不安は本物なので。

一年生が中間考査の成績表を渡された時、生徒たちがワッと僕のところにやってきて「先生!俺/私成績こんなやってんけど推薦大丈夫かな?!」と聞いてきた時は本当にビックリしました。自分が高一の時といえば成績のいい奴も悪い奴も「大学推薦?どうせ行けるやろw」という感じで部活や体育祭、学園祭の事でみんな頭がいっぱいだったので、一年生の頃から内部推薦のことを気にしているというのは驚きでした。けれど不安が元とはいえ、自分の将来に自覚的であるという事は決して悪いことではないのでまぁこういうのもアリなんかなぁと思ってます。

 

もう一つ感じたのは母校の空気が変わってしまったという事。母校は自由な校風と生徒の主体性を重んじるのがウリで、実際僕はそんな学校が好きでした。

「昔はワルかった」自慢をするつもりは微塵もありませんが、当時の僕は決して素行のいい生徒ではなかったと思います。同じく教育実習に行った同級生の女友達には「高校生の頃あんたの事はマジでチンピラ/頭おかしい奴やと思ってた」と言われましたので、まぁその辺は適当に察してください。

それでも毎日学校に行って、高校生活を楽しかったと思えるのは一緒にいて楽しいと思える友達がいて、クラスが楽しくて、母校の校風を築いている先生方がいたからです。そして先生が、学校がそれぞれの頑張りたいことの背中を押してくれたからでした。自分のような素行の良くない生徒やクラスや家庭に馴染めない生徒にも、様々な要因から疎外感を抱えている子供たちに寄り添ってくれて、背中を押してくれる、様々な「落ちこぼれ」を拾い上げてくれるのが母校だったのです。指導担当だった先生もその旦那さんである先生、これまでの担任の先生、仲の良かった先生もそういう人達でした。そうでなかったら僕はとっくに不登校になっていたと思うし、だからこそ僕は大学で教職課程を履修しましたし。

けれど実習生として数年ぶりに戻ってきた母校に感じたのは、そういう空気が薄れてきているという事でした。寧ろ「落ちこぼれは置いていく」という姿勢に変わりつつありました。生徒が真面目になった要因にコロナ関係を先ほど挙げましたが、もう一つの要因にこれがあって、生徒達は寧ろ学校から疎外されないように必死になっていたのです。そして疎外感を抱える生徒は負の感情を処理出来ず増進させてしまうという悪循環。大学の教職の授業で散々孤独な生徒や様々な問題を抱える生徒とどう向き合うかなど教えられて色々自分も考えたのに、現場はそうではなかったのです。

もちろん、実際には落ちこぼれを置いていく・見捨てる姿勢の学校は少なくないと思います。けれどそうでないのが母校の良い点だったはずなのに、そこを徐々に捨て去ろうとしている母校で実習するのは悲しいものがありました。実習中に小耳に挟んだことですが、僕が高校生だった頃の校長先生が退職される時、現教職員の方たちに「この学校は昔に比べて、生徒を見捨てるようになってきている」と警鐘を鳴らしたそうです。現場には現場の問題があるので無責任に腹を立てる事も出来ませんし、教育というのはつくづく難しい問題だなと思います。

 

それでも無事三週間の実習を終えた時はホッとしました。担当授業のコマ数が多く、かなり大変でしたし、先生にも何度もダメ出しを喰らいながら最後までやり切れたと思います。終わった後、担当の先生に「最後ほんま泣きそうなったわ」と言ってもらえて、僕も泣きそうになりました。本当にありがとうございました。でもぶっちゃけ、本当に教員になるかどうかはわからん。正直激務過ぎる。

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教育実習自体実りある形で終わったのですが、僕にはまだ今年最大の懸案事項が残っていました。それが院試です。

二回生の終わり頃から専修免許も欲しいし院進したいな〜とぼんやり思っていましたが、かねてより準備していた留学がコロナで潰れてしまい、両親を説得し院進を決めました。他学部の院進する友達は内部推薦があるらしく、じゃあまぁうちもあるだろうと思っていたらうちの研究科は問答無用で試験があると聞き震えました。過去問を入学課で閲覧したら想像以上に難しくてまぁビックリ。それが去年の10月ごろです。

試験は英語、専門科目、小論文、口頭試問の4つで英語が想像以上に難しく、留学も潰れたし良い機会だと思って高校の英語から復習しました。英語は普通の大学生よりは出来るだろうと思っていた自分ですが甘かった。院試の英語は基本的にリーディングなのですが、問題文は英語の学術論文から出題される(TOEFLのリーディングみたいなもんです)ので、高校までの英文読解の知識と単語力やアニメや洋楽から得た独学の知識では当然不十分です。だからわからなかったのは当たり前なのですが。

教育実習の話で少し触れたように自分は、大学は内部進学のため他の同じ大学の学生に比べるとやはり学力がないので、こうして院試勉強を始めることになりました。

留学貯金が結構あったのでバイトも辞め、単位は大体取り終わり授業もオンラインがほとんどなので、友達とも遊ばず毎日朝起きては家でシコシコ勉強をしていました。それだけならまだ良かったのですが三回生が終わると周りが就活に勤しむわけです。両親は「自分で院進決めて勉強してんねやったらまぁそっとしといたろか」という感じだったのですが、徐々に進路への不安が募っていきます。教育実習と卒論のことも考えて「やばいやばいやばいやばい」とパニックになりながら勉強していました。

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教育実習も終わり、ついに院試が目前に迫ってきました。院試対策に購入した英語のテキストを3冊終えて、過去問も解き終わり、最後の大詰めとして専門科目と小論文対策。専門科目に関しては選択問題で近代(明治期)の評論の要約と、共通問題で人文系の現代評論を読み論じるもので、小論文は研究テーマについて論じます。大学の図書館にある文芸時評大系から明治の評論を適当に印刷して読んで旧字や文語体を確認したり要約する作業と、小論文は卒論と研究計画概要を元に過去問で聞かれたことについてそれぞれまとめておく作業で対策を終えました。

 

で、院試一週間前になるとぶっちゃけもう全てのやるべきことを終えてしまい何を勉強すればいいのかわからなくなりました。曲がりなりにも一年弱、毎日勉強していたのでもう何もする事がない。テキストの長文を読み返したり、過去問を解き直したりしましたがもうええやろと。そう思う反面、試験を前にして不安が募り、中学受験の時のトラウマが蘇ってきたりと精神は混沌としていました。

 

本番は土曜日だったのですが台風の影響で日曜日になりました。うちの学科の受験生は4人で、知らんやつばっかりでした。筆記は勉強の甲斐あってしっかり埋まったのですが、口頭試問で研究計画概要について専門の先生から質問をされる際、いつも寝てるか起きてるかわからないおじいちゃん先生にバチクソ詰められて口から胃が出そうでした。合格発表までの一週間、気が狂いそうでしたが無事合格。毎年二人に一人は落とすそうですが、今年は自分含め4人中3人通ったので例年より多めに通したのかな、という感じです。

 

 

長くなりましたがそんなこんなで今年の二大イベントは無事終わりました。こないだ卒論草稿の提出がありましたが、実習前の中間発表で大体書き終わっていたので適宜内容を修正するだけで済みました。あとは個別指導です。

そういえば3月の話ですが2年半ほど伸ばしていた髪を切りました、教育実習もありましたので。色んな特殊ヘア(結局コーンロウばっかしてた)を楽しみましたが、3月に断髪する事を見越して最後に4ヶ月ほどドレッドヘアにしました。カッコいいんですが手入れが死ぬほど面倒くさいし痒いしピアスのキャッチに毛が引っかかるとクソ痛いし。ドレッドは正直もういいです。コーンロウはまたやりたいですけどね。写真貼ろうかと思いましたが、ドレッドの時の良い写真があんまなかったのでやめときます。Twitterの方には確かあげてたと思うので見たい人はお手数ですが遡ってください。

 

あとワクチン副反応キツかったです、マジで死ぬかと思った。インフルエンザ一日無料体験みたいな感じでした。巷では副反応が出る前にポカリとか沢山飲んでおくといいと聞き僕も実践しましたが全然効きませんでした。ロキソニン飲んで寝て久々にソウルイーター見て寝たらマシになりました。副反応にはソウルイーターが効く。

 

 

今後はボチボチ更新していくつもりです。漫画や音楽の真面目な感想や、取り留めもない事を書いていこうと思っています。感想に関しては来年春から院生なので文系院生らしく、それっぽい感じで書こうかななんて思っています。更新した時はTwitterにまた貼るんで読んでくださる人の暇つぶしになればいいと思います。

 

 

最後に一曲貼って終わります。これは恒例行事。

C.S. ArmstrongのLimit To Your Loveという曲です。


www.youtube.com

James Blakeのカバーです。シンプルなビートの上にアトモスフェリックなグリッチノイズが漂うカバートラックになっています。原曲のポストダブステップの空気感よりも、どことなくフランクオーシャン以降を感じますね。C.S. Armstrongの歌い方もソウルフルで素晴らしい。

 

言葉を尽くすよりも、こういう澄み切った表現によるシンプルな数節の繰り返しの方が多くを語るような気もします。

 

追伸:貯金ほぼ無くなったんで日雇い行ったんですけどマジで明日から行きたくねえです。殺して…

 

では。